製造技術が進化してきて、カラーガードでも色んなフラッグが採用されているところが増えてきました。

しかし、よく聞かれるのが「作れるんですか?」サイトを見ていただけたらお分かりの通り確かに作れますが、本当に聞きたいのは作れるかどうかではないはずです。本当に聞きたい事は、ショー(作品)の1つとしてのフラッグにデザインできるかではないでしょうか。

「作れる」からすごい時代は終わった

作れるか作れないか…どうしても表面的な部分で判断してしまいがちですが、デザインの世界でも「作れるか作れないか」といったことを年に数回は聞かれます。確かに作れるのが前提な話にはなりますが、仮に作れるとしても、何でも作れるかと言われるとそうでもありません。例えば、イラストが描けるといってもその表現は人それぞれです。

作れても言われた通りにしか出来なかったり、ニュアンスが違ってなかなか納得のいく結果が得られなかったり。デザインの世界では、単純に作れるかどうかというモノの考えではなく、これまでに無い世界を依頼者と共に作っていけるかという依頼者との関係とその後の展望を見て判断しています。モノが溢れているこの時代にモノが無かった時代の「作れるからすごい時代」は終わりました。

考える目線と良いフラッグデザインとは

よく既製品で売られているフラッグは、鮮やかでインパクトのあるデザインフラッグが多いです。一見、良いデザインに見えますが、ここで検討しなければならないことは、「見てくれる人たちが自分たちの作品の理解と共感を得るアイテムと成るか」ということです。フラッグの場合は、ギャラリー目線で考えると見た目で大きな影響を持つ1つがカラーガードフラッグになります。だからこそフラッグのデザインは疎かにすることが出来ないんです。ただそれっぽいデザインを選ぶのではなく、作品全体のデザイン性を考えた上でビジュアルを検討する必要があります。

技術力やパフォーマンスのチカラは、ギャラリーと共感を得るためのひとつであり、デザイン性はギャラリーへの気遣いとも言えるかもしれません。

例えば、和食の料理を洋食のお皿で提供しているようでは、ミスマッチでせっかくの味にも影響が出てしまいます。また、味が良くてもバランスや見た目が良くないと味ももちろんですが、ギャラリーが不快に感じてしまいます。ここで言う味というのが音楽の世界で言うと音やパフォーマンスといったギャラリーに直接届けるものと考えてください。

見た目がどうであれ味に変わりはないのでは?

確かに味自体に変化はありません。ただ、相手は機械ではなく人なので、気分によって味が変わってしまうのはあらゆる分野で証明されています。私たちでも家で食べる焼きそばと屋台で食べる焼きそばが違うのは、音楽の世界でも同様で聞く環境や聞かせ方によって強く影響されます。

フラッグをデザインするってどういう事?

まずデザインについてですが、デザインをよく作ったモノの事を差しがちですが、実際は作るだけではなく、伝えたい思いを適材適所に演出を考えて表現する事、つまり表現するための行動自体がデザインなんです。作る事もデザインと言えなくもないですが、あくまで作るための行動をデザインと指しますので、作るだけの場合はどちらかというとオペレーターという立ち位置になるかと思います。

そのショーは誰に見せたい?

皆さんが作り上げているショーの先には、指導者やコーチ、顧問の先生がいるわけではありません。観客席にいる多数のギャラリーのはずです。ご恩として先生方に見てもらいたいお気持ちはもちろんあると思いますが、先生方が見ている先は常にギャラリーです。プレイヤーやスタッフもまた、いつまで経っても観客席のギャラリー目線で魅せるショーを作らなければなりません。ショーはギャラリーに届ける音楽のプレゼントです。

投稿者について

Color Guard Partner Reeset
代表/富田 學  Marching.Name/Chu-(ちゅう)

デザインとマーチング特にカラーガードのサポートを日々の仕事として活動中。
個人商店から中小企業へ事業におけるデザインアイテムの制作から運用アドバイス。これからデザイン系の仕事に就きたい人たちへのプライベートレッスン。
一般団体や学校内部活動のマーチングバンドへのビジュアルアドバイス、カラーガード専用デザインフラッグArt*Flagの制作・製造、チーム公式グッズの開発、定期演奏会用パンフなどイベントグッズの制作。

1995年/中部カラーガードセクションに入隊。BlueDevils instructor,Madisonscouts instructorに師事。2005年/Winter Guard 倭舞Second term。2006年/Yamato Drum & Bugle Corps YAMATO。2007年/Tokai Visual Arts team FAVORIS,その後デザインマネジメント事務所FAVORIS設立。

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